竹取物語

筍のおいしい季節、いろいろなものが空気中をモヤモヤ漂っているようですが、新緑には目が洗われるようですね。お店の前も並木道になっているのでとても気持ちがいいです。

かぐや姫を竹の中から発見したおじいさんも、筍を掘りに竹林へいったのでしょうか。それとも竹細工の職人さんだった?

1493688445そう、本日はとても愛らしいお軸のご紹介です。作者は水墨画でわけても竹絵の名手だった大徳寺の明堂和尚。「竹取姫図」です。

上の写真を見ると「どこに?」とお思いになるかもしれませんが、姫を見つけた途端あまりの可愛らしさに声がでてしまうこと間違いなしです。文字通り「掌中の珠」とでも呼べそうな小ささ。赤ん坊ではなくすでに十二単を着こなす立派な淑女が、竹の節にちょこなんと乗る様子が可憐です。

 

詳細などお問い合わせはどうぞ076-231-6631までお電話ください。全国へ発送も承っております。

今衛門の染付皿

染付って写真に撮るの難しいな~と毎回思います。

優しい色味をP1180376お伝えしたいと思えばぼんやりしてしまうし、くっきりさせると本来の持ち味が損なわれてしまうし…繊細な色です。

(ま、それ以外でもロクな写真は撮れないのですが…)

本日、そんな頼りない腕でご紹介するのは有田の歴史的な窯である今泉今右衛門の皿揃です。昭和2年の作ですから11代の作品です。

11代は絵を描くことが得意だったということで、この皿も愛らしい鳥の様子が柔らかく描かれています。

縁の内外に七宝と細かい波模様、さらに外側には絵がわりの丸紋と非常に丁寧な仕事ぶりです。

 

詳細などお問い合わせはどうぞ076-231-6631までお電話ください。全国へ発送も承っております。お買い上げいただきありがとうございます。

金の香合

金沢の桜はほぼ終わりましたが、春の嵐といえそうな夕べの強風がどんなにか見ごろの花びらも吹き飛ばしたでしょうか…

今日は金沢出身の金工作家・蓮田修吾郎のずっしり重たい香合をご紹介します。

P1170910今では金沢駅東口(兼六園口と呼ばそうとしている方)の鼓門がどどーんと目立っていますが、実は西口(こちらは金沢港口ですね)にもかなり大きなモニュメントがあります。それを製作したのが蓮田修吾郎です。

写真の香合も21世紀美術館に飾られてもおかしくないモダンなたたずまいです。しっかりとした箱型なので、小物入れや鍵入れとしてもお使いいただけそうです。

 

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さくら咲く

週末が終わるころにUPしても、あまり観光のお役には立たないかもしれませんが、金沢も桜が咲きそろいました。

店の向かい側の公園から芝生の広場?(なんと呼べばいいのかよくわからない)でもこの週末は桜まつりが開催されていて、時折マイクを通した音声がこちらまで聞こえてきました。昨日は20度以上でちょっと暑いくらいでしたが今日は急激に冷え込んでとても寒く感じます。

暑くても寒くても写真を撮るとやはり曇天…それが金沢…

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広坂通りから兼六園にかけては毎年ぼんぼりが設置されるのですが、まさにミニチュアのような蓋置が店にあります。お花見用のぼんぼりは赤い枠って決まっているのでしょうか。

ぼんぼりがずらっと並んだ光景がわりと好きです。本物の火を灯してみたら夜桜の妖しさは迫力を増すでしょうね。

 

輪島塗の酒次(銚子)

先週、五節句がモチーフになったお軸を紹介しましたが、新しく入荷してきた中にこれも五節句を描いた素晴らしい輪島塗の対の酒次があ りますので今週はこれをご紹介します。

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側面は同じ紋様なのですが、蓋の部分に目立つように描かれているのが雛と兜。節句によってメインになる方を使い分けていたのかもしれませんね。それぞれの節句を表すモチーフも海老や大根など、お軸とはまた異なっていて興味深いです。

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五節句の図

風がまだ冷たいですが、店が位置する金沢の広坂通りには毎春恒例のぼんぼりが設置され後は花が咲くのを待つばかりとなりました。本日は店主お気に入りの軸をご紹介します。

IMG_0017江戸時代後期に活躍した文人画家・山本梅逸の五節の掛軸です。やはり雛にパッと目がいきますが、奇数の重なる5つの節句をモチーフとしています(元旦は別格なので1月7日)。

そうして見ていくと端午の菖蒲に七夕の短冊、重陽の菊などが品よく繊細にかつ色濃く描かれ、眺めて飽きない作品です。

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からくり花器

新年のご挨拶もしないうちに早や春を分ける日も過ぎてしまいました。

三連休は全国的に天気に恵まれたようですね。曇り空の多い金沢もずっとお天気が続き、学会やイベントも重なって宿がとれないほどたくさんの方がお見えになったようです。

 

さて今日は江戸末期に造られたからくり式の凝った花器をご紹介します。蒔絵でとりどりに飾られた漆器の筒がそれぞれ木の枠に入れられ、その枠が蝶番で自由に可動します。

P1150948小さな屏風のように並べてもいいし、六角の大きな筒として見立てても面白い。

花も1つの筒にだけ生けたり、色んな花を標本のように差してみても一興。

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おすすめ茶道具カテゴリ

あっという間に本年の営業最終日となりました。

年末年始のお休みに当店のYahoo!ショッピングストアをじっくりとご覧いただけるよう、品数が一番少なかった「茶道具」カテゴリの商品を一挙にどどんと増やしました。当主おすすめの面白い商品がいろいろとございますので是非一度ご覧ください。

オークションストアでは年またぎで旧家集蔵品を出品中です!

来年もまた店舗、オークション、ネットストアとよろしくお願いいたします。では皆様、よいお年をお迎えください。

 

年末年始の営業のご案内

クリスマスも過ぎ、今年も1週間を切りました。

遅くなりましたが年末年始のお店の営業時間についてお知らせいたします。

少し変則的になりますがご容赦ください。

 

【営業日】
12月
26日(月)通常営業
27日(火)通常営業
28日(水)定休日
29日(木)通常営業

12月30日〜1月2日 お休み

1月
3日(火)初あきない
4日(水)臨時営業

5日(木)~ 通常営業

どうぞよろしくお願い申し上げます。

雪つもる

年々積雪量が少なくなっているとはいえ、雪国と呼ばれるエリアで雪が積もったよ!という記事もどうかと思いますが。

数センチでも初雪(?)が一夜にして積もったのは久々なんじゃないかと思います。

 

店の向かいは近代文学館/四高記念館と呼ばれるレンガ造りの歴史的建造物なのですが、墨絵のような松から透けてみえる窓からの構図がなかなか美しいと思ったので朝一番に写真に収めました。たぶん…「プレバト」の見すぎです。しかし一句は…できません。

昨日、韓国からのお客様がお見えになってソウルは金沢より寒いよ、という話をしていたところだったのですが、もう雪も降っているとのことでした。ソウルあたりはドラマなどで見る限りは北海道のようなパウダースノー、加湿器が必須とニュースでも見ましたので、北陸の重たい雪の出現にはさすがに驚かれているかもしれません。

私もさっそく朝から雪のない時と同じ状態で飛ばす車に、融雪装置の水も混じった泥みぞれを右半身にかけられて辟易しました。